結婚10周年のメッセージについて
電報やプレゼントに添える文例について
・錫婚式のお祝いを申し上げます。お二人が築いてこられた年月の重みを、これからの糧として、いっそうのご幸福を得られますよう、お祈りします。
・10年は、人生の節目といえます。ここでひと区切り、心新たなご出発の幸あらんことを、心からお祈りいたします。
・錫婚式おめでとうございます。あの初々しい結婚の儀式から、もう10年の年月を重ねたことになるのですね。感無量の思いです。さらに年月を重ねてください。
・ご結婚10周年のお祝いを申し上げます。相変わらずの仲睦まじいお二人に、我々もあやかりたいとの思いです。さらなるご繁栄をお祈りします。
同僚からのお祝いの文例について
ポイント:気のおけない友人なら、結婚以来の体形や頭髪の変化についてふれても。
香山さん、久美子さん、結婚10周年おめでとうございます。
10年前の結婚披露宴でも、たしか友人代表としてスピーチをさせていただきましたね。今回も同じように「おめでとう」とお祝いできることうれしく思っています。10年前の姿を先ほどから思い出していましたが、久美子さんは相変わらずおきれいですね。それにくらべて香山さんのほうは、失礼ですが少々かっぷくがよろしくなったようで。
でも、香山さんに貫録がついたのは、久美子さんの手料理がおいしく、生活が充実している証拠でしょう。また、久美子さんがお美しいのも、香山さんに愛されている幸せのあかしということでしょうね。
これからますますお幸せに、ご夫婦ですてきな年輪を重ねていってください。そして、銀婚式、金婚式という将来の節目にも、こうして皆で集まってお祝いをしたいものですね。
後輩からのお祝いの文例について
ポイント:男性の後輩として「夫婦のお手本」と尊敬していることを伝えると同時に、奥さんの気配りなどにも言及して。
村本先輩、愛子さん、結婚10周年おめでとうございます。
金婚式、銀婚式のパーティーは珍しくありませんが、こうして10周年を友人、知人で祝う会が催されるというのは、ひとえにおふたりのご人徳だろうなと感じ入っておりました。私をはじめ後輩連中は、なにかといえばご自宅に大勢で押しかけたり、相談事を持ちかけたりして、村本先輩にはひとかたならぬお世話になっております。こういう機会に、せめてもの恩返しができてよかったと思っています。愛子さんも、嫌な顔ひとつせず私どもを迎えてくださり、いつもありがとうございます。
実は、私も間もなく結婚します。理想の家庭はと問われれば、すぐに村本夫妻と答えるでしょう。これからも、よきお手本として、よろしくおつきあいください。
本日はまことにおめでとうございました。
結婚記念日の基礎知識について
結婚記念日はイギリス発祥の風習です。日本では明治時代から「銀婚式」や「金婚式」を中心に普及しました。イギリスでは15年目までは毎年のように、以降は5年目ごとに60年目まで名称があります。
その名が示すシンボルは、年を重ねるごとに強く、また価値があるものとなり、夫婦の絆の重みを表します。
お祝いの名称と意味について
結婚10周年のお祝いの名称は「錫婚式」。読み方は「すずこんしき」と読みます。
結婚10周年である「錫婚式」には「錫のようなやわらかさと美しさを」という意味があります。
夫婦におすすめなプレゼントについて
結婚10周年の名称は「錫婚式」ですので、「錫」にちなんだ品を贈ります。
例をあげますと、「茶器」「鍋」「ケトル」「ビアグラス」といったものがオススメです。
タブーなお祝いギフトについて
冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。
とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
電報の利用方法について
携帯電話やスマートフォンが常識となっている現代では、普段の生活で電報を使うことはほとんどありません。
しかし、冠婚葬祭においては、今なお電報を利用することは一般的です。申し込み方法としては、「115番」に電話して予約する方法とインターネットから予約する方法の2種類があります。
最近では、予約する時間を気にせず利用できるインターネットからの予約が主流となってきています。
☆ご利用の仕方について
電話をして贈る場合は、115番にかけます。
受付時間は8時~22時で、受付後2~3時間後に配達されるのが一般的です。
日付があらかじめわかっている結婚式などの場合、配達は1か月前から予約できます。
予約時に必要となるのは、
・届け日
・相手の名前
・送り先の住所
・あなたの名前
・あなたの電話番号
・送る祝電文章
になります。
☆台紙の種類について
最近の電報は、祝電台紙もぬいぐるみやフォトフレームなどさまざまな種類があります。
贈る相手が好みそうなものを贈ってあげると、喜んでもらえるでしょう。
☆価格について
「メッセージの文字数」と「台紙」代を合わせた料金が電報料金となります。そこにオプションで花などを追加するとその分が加算されるしくみになっています。
たとえばメッセージ文字量が38文字で差出人の名前が4文字の場合、合計42文字で1071円となります。
基本的に5文字ごとに料金は高くなり、一般電報よりも慶弔電報の方が割高になっています。
さらに夜間配達などの指定をするとプラス料金がかかってきます。
☆配達時間について
冠婚葬祭で電報を利用する場合は、送り先に届く日時が間に合わなかったり間違えてしまったりするのは論外です。
8時~19時までの受付は当日配達、19時~22時までの受付は翌日の午前8時以降の配達となります。
インターネットからなら24時間受け付けているので便利です。
「電報文例集」より
「短いスピーチあいさつ実例大事典」より
「冠婚葬祭とおつきあい」より
「贈り物とお返しのマナー事典」より
「NTT D-MAIL」より