金婚式のお返しなど内祝いのマナーを解説

金婚式のお返しについて

内祝いのマナーについて

金婚式のお祝いに対するお返しは、原則的に必要ありません。「夫婦の記念日」である結婚記念日は、夫婦や家族でお祝いをする内祝いだからです。

ただし、友人や知人を招いて祝宴を開いた場合には、お返しに引き出物として記念品を用意するのが一般的です。

友人や知人からお祝いをいただいたが、祝宴を開かない場合や身内などの場合は、「内祝い」をお返しとして贈るのがよいでしょう。

内祝いの金額の相場について

金婚式のお返しの相場は、いただいた金額の半額程度になります。

金婚式の金額の相場は1万円~2万円ですので、5千~1万円くらいがお返しの金額の目安になります。

のしの書き方について

水引:紅白の蝶結び

のし:あり

表書き/上書き:「内祝」「金婚式記念」「金婚式寿」など

表書き/名前:上書きよりやや小さめの大きさで夫婦のフルネームを連名

のし・結婚記念日のお返し

記念品やお礼の品について

記念品としては、おめでたい品をお返しします。「寿」が入ったふろしきやふくさ、絵皿などの置物が、よく用いられます。

オリジナルなものにしたい場合は、絵心がある人ならば色紙に絵を描いたり、短歌や俳句を色紙に直筆して贈るのもよいでしょう。人柄がしのばれるよい記念になります。

品物:おめでたい柄のふろしき、ふくさ、絵皿、花瓶、食器類、漆器など

お礼状のマナーと文例について

この日を夫婦で迎えられた喜びとともに、祝ってくれたことへの感謝の気持ちを率直に述べましょう。自分たちの努力だけでなく、いろいろな方のお世話があったからこそという意味の表現を入れると好ましい文章になります。

◎仲人をした夫婦へのお礼状の文例

拝復 すばらしいお祝いありがとうございました。

私ども夫婦の結婚記念日まで覚えていてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

井上さんの仲人をつとめさせていただいたのが、もう二十年前。歳月の流れを感じます。

結婚して五十年、振り返ってみればいろいろなことがありましたが、子どもたちの協力や周囲の方々のお世話になり今日までたどりつくことができたと思っております。

みなさんのお祝いの気持ちに励まされて、残り少ない人生ですが、夫婦手をたずさえてのんびり送りたいと考えます。

重ねて、お二人の心遣いに感謝申し上げます。

敬具

「贈答のルールとお金の事典」より

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