結婚10周年について
結婚記念日の基礎知識について
結婚記念日はイギリス発祥の風習です。日本では明治時代から「銀婚式」や「金婚式」を中心に普及しました。イギリスでは15年目までは毎年のように、以降は5年目ごとに60年目まで名称があります。
その名が示すシンボルは、年を重ねるごとに強く、また価値があるものとなり、夫婦の絆の重みを表します。
お祝いの名称と意味について
結婚10周年のお祝いの名称は「錫婚式」。読み方は「すずこんしき」と読みます。
結婚10周年である「錫婚式」には「錫のようなやわらかさと美しさを」という意味があります。
夫婦におすすめなプレゼントについて
結婚10周年の名称は「錫婚式」ですので、「錫」にちなんだ品を贈ります。
例をあげますと、「茶器」「鍋」「ケトル」「ビアグラス」といったものがオススメです。
おすすめ出来ないお祝いギフトについて
冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。
とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。
☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
お祝いの金額の相場について
結婚10周年のお祝いの、金額の目安は5千円~1万円になります。
☆のしの書き方について
水引:紅白や金銀の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「錫婚式御祝」「祝 錫婚式」「御祝」など
表書き/姓名:上書きよりやや小さめのフルネーム
お祝いを贈る時期について
お祝いの品を贈る場合は、パーティなどの一週間前までに贈ってください。現金なら当日でも構いません。
プレゼントに添えるメッセージの文例について
・錫婚式のお祝いを申し上げます。お二人が築いてこられた年月の重みを、これからの糧として、いっそうのご幸福を得られますよう、お祈りします。
・10年は、人生の節目といえます。ここでひと区切り、心新たなご出発の幸あらんことを、心からお祈りいたします。
・錫婚式おめでとうございます。あの初々しい結婚の儀式から、もう10年の年月を重ねたことになるのですね。感無量の思いです。さらに年月を重ねてください。
・ご結婚10周年のお祝いを申し上げます。相変わらずの仲睦まじいお二人に、我々もあやかりたいとの思いです。さらなるご繁栄をお祈りします。
・結婚記念日心からお祝い申し上げます。
・結婚記念日おめでとう。いつまでもお元気で。
・愛の記念日おめでとう。年とともに愛もさらに深まりますようにお祈りいたします。
お返しのマナーについて
祝賀会を開いた場合、出席者へは、幸福のおすそ分けの意味で「内祝」を配ります。
内祝の品物には「錫婚式内祝」か「寿」の熨斗紙をつけ、夫婦ふたりの名前を連名にして、紅白蝶結びの水引をかけます。
「冠婚葬祭とおつきあい」より
「贈り物とお返しのマナー事典」より
「冠婚葬祭 手紙スピーチ全書」より